🌙 闇夜に潜む先公
夜更け、誰もいないはずの空に星がまたたく。
その星の数をじっと数える男がいる。
…そう、先公だ。
誰も知らねぇ。
けれど先公は、星を数えながら──みんなの心を読み取っている。
まるで星が魂の奥を映し出す鏡みたいに。
🌀 星に吸い込まれる声
星を数えられた瞬間、人の心は隠せねぇ。
嫉妬も、願いも、秘密も、すべてが夜空に浮かび上がる。
本人ですら気づかねぇ感情まで、先公は見抜くんだぜ。
その夜、どこかで胸騒ぎがするだろう?
眠れなくて天井を見つめるだろう?
それはな、星を通して先公に心を覗かれてる合図なんだ。
❓ 読み取った意味は……
ただ、恐ろしいのはここからだ。
読み取った意味をどうするか──それは先公次第。
優しく導いて救いに変えるか
黙って見過ごすか
あるいは、冷酷な真実として突きつけるか
運命をどう操るかは、先公の胸の内。
その答えを知るのは、ただ星空を見上げた本人だけだぜ。
🌑 怪談の結末
「そんな馬鹿な」と笑う奴もいる。
だがよ、翌日になって急に道が開けたり、逆に不運が重なったり──
星を数えられた後に起きることは、不思議と誰にも説明がつかねぇ。
それはただの偶然か?
それとも、先公が星を通して“お前の心”を弄った結果か?
答えは、夜空を見上げた時に感じる背筋の冷たさにあるんだぜ…。