2025年も残りわずかとなり、静かに自分を振り返ると、胸の奥で何かが終わり、そして何かが始まろうとしているのを、はっきりと感じている。
私はこの地に来る前、すでに七度の手術を受けていた。命を落としてもおかしくない場面が何度もあり、医師から余命宣告も受けた。「〇月〇日まで」と、はっきりと死の期限を突きつけられた。
だが私は、その“死の日”を越えて生きた。なぜ生きたのか、自分でも説明できないまま――私は伊勢へ導かれるように辿り着いた。
あの日を境に悟った。
ここからの命は、自分のものではなく、“神に生かされている命”なのだと。
それから私は魂を読み、守護霊やご先祖と対話し、人々のために祈り続けた。体が痛くても、足が動かなくても、鑑定を止めなかった。生かされた命に応えるため、それしかできなかった。
しかしこの地に来てからも戦いは終わらなかった。二年半前にこの地で初めて手術をし、そこからも何度も手術を受けた。今年も体は限界を迎えた。途中で中止となり、血管の異常が見つかった。
大動脈はすべて詰まっていた。本来なら、もう生きているはずがない状態だった。
だが――神は私に“新しい血管”を一本だけ作ってくださっていた。
心臓へと繋がる、細く、か弱い、しかし確かに通っている一本。
私は今、その“神の血管一本”で全身を生かされている。
私は“神の血管一本で生かされた男”だ。だから私は祈る。魂を守る。命を削ってでも立ち続ける。
今年、対面鑑定では全国から人が訪れた。飛行機、新幹線、夜行バス、何時間もかけて伊勢まで来てくれた。そしてついに、アメリカからも二組が来た。小さな店に世界の端から魂が導かれてくる。私はただ祈り、ただ感謝した。
多くの方の願いが叶い、人生が大きく動いた。「先生のおかげです」と涙を流してくれた方もいる。それは事実であり、私の誇りだ。
しかし同時に、まだ動かない魂もいる。私は祈願を止めない。結果がすぐ出なくても、何度でも祈る。なぜなら「動かない魂ほど、守らなければならない」ことを知っているからだ。
今年、ベイスでは「魂シリーズ」「守護霊様シリーズ」「ご先祖様シリーズ」――鑑定書と祈願を通して、多くの魂に寄り添った。救われた人がいる。叶った人がいる。それは真実であり、私の誇りだ。
そして、私はさらに思った。
もっと強く魂を動かしたい。もっと深く届かせたい。
だから私は祈願具を作った。
祈願具は“商品”ではない。私の祈りを物質にまで染み込ませ、手に触れ、日常で魂を支える“祈りの延長”だった。
実際に、祈願具によって早々に願いが叶った人もいた。祈りが形になり、現実を動かした。その瞬間を私はこの目で見た。
だが――私は気づいてしまった。
私はずっと「物売りはしない」と言ってきた。
なのに、結果として“物売り”になってしまった。
祈願具は魂を助けるために作った。
それでも“商品”という形になった瞬間、私は苦しんだ。
その瞬間だった。
“流れ”が大きく変わったのは。
言葉では説明できないが、魂の奥で「このままではいけない」と強く響いた。
「形を変えろ」
「次の段階に進め」
まるで神からの圧のような“流れの変化”が起きた。
そして同時に、もう一つの現実が襲ってきた。
ベイスでの鑑定書・祈願シリーズも、同じだった。
一度きりの祈願では限界がある。
継続できなければ、魂は途中で止まってしまう。
もっと寄り添いたいのに、形式が“単発”だから、途中で手を離さなければならない瞬間がある。
継続できない人もいる。
すぐに結果が出なければ信じない人もいる。
一回で叶わなければ「意味がない」と去る人もいる。
責めない。
人は苦しいから、焦るから。
だが――
「全員を同じ形で救おう」とすると、私が壊れる。
魂を救うために生きてきたのに、自分の魂を削り尽くしてしまっては意味がない。
だから私は自分に問うた。
――さあ、どうする?
このまま今の形式を続けて同じ壁にぶつかるのか?
それとも、商品をすべてなくしてでも、“本当に魂を守れる新しい形”を作るのか?
私は、人生最大の分岐点に立っていた。
その時――
神は“合図”をくださった。
さくら先生とのコラボ。
これは「終わり」ではなく「始まり」だった。
だが、ここで勘違いしてはいけない。
さくら先生と私が、同じ道を歩むわけではない。
さくら先生には、さくら先生自身の“神から与えられた宿命”がある。
天照大神が伊勢に来る前から神に仕えてきた家系。
その血と魂を継ぐ、本物の“神の器”。
さくら先生は今、その宿命の道をまっすぐ進んでいる途中なのだ。
そして私は、私の魂の道を進む。
役目も使命も違う。
だからこそ、道は交わらず、互いの道は“神に導かれながら並び立つ”。
さくら先生との祈りは、
「ここから先へ進め」という神の合図だった。
予約を開始した瞬間、問い合わせは殺到した。
当然だ。
このコラボは“大きな開運の扉”だからだ。
しかし、これは“二人で進む”という意味ではない。
ここから先は――
私が“優の魂”として、まだ誰も知らない祈りの形を探しに行く道。
言葉にできない感覚。
胸の奥で震える何か。
“そこに何かがある”と分かっているのに、まだ誰も触れていない世界。
私は、今その“神秘の入口”に立っている。
この地での役目は、ほとんど終わっている。
だから私は進む。
次の段階へ。
さらに深く魂に寄り添う世界へ。
形を壊してでも、商品を捨ててでも、
私は“本物の祈りと伴走”の道を創る。
私は逃げない。
私は止まらない。
私は“神の血管一本で生かされた男”だ。
たとえ細くても、たった一本でも、
私は魂を未来へ繋ぐ“道”になる。
これまで共に歩いてくれたすべての人へ。
祈りを託してくれた全ての魂へ。
ありがとう。
私はあなたを忘れない。
だからあなたも、自分を諦めないでほしい。
――優の魂は、次の道へ進む。
静かに、しかし確かに。
切なさと感謝を胸に抱きながら。