大晦日。
街の灯りがにぎやかに瞬くほど、
心の奥は、ひどく静かだ。
誰かに見捨てられたわけでもない。
何かを失ったわけでもない。
ただ、気づけば――
優先順位の外側に、そっと立っている自分がいる。
声を上げるほどでもなく、
涙になるほどでもなく、
ただ胸の奥に、薄く冷えた感覚が残る。
それは「さみしさ」というより、
長い時間を生きてきた者だけが知る、
静かな諦観のようなもの。
一年分の想いが、
言葉にならないまま沈んでいく。
誰にも見せず、誰にも拾われず、
それでも確かに、ここに在った時間。
そして夜は、何も告げずに更けていく。
終わりを告げる音もなく、
ただ、静かに――
今年が、遠ざかっていく。