人はみな、自分を変える。
けれど――
変えるための過程には、目をそむける。
痛み。
不都合。
認めたくない自分。
そこに向き合う類には、
人は集まらない。
一方で、
手に入る
叶う
無償
そう聞いた瞬間、
人は一斉に集まる。
答えが欲しい。
結果だけが欲しい。
途中は、誰かが代わりにやってくれればいい。
……私も、そうだった。
変わりたいと言いながら、
本当は
変わらなくて済む道を探していた。
でも、気づいた。
変わるとは、
何かを得ることではなく、
何かを手放すことだと。
静かで、地味で、
誰にも褒められない場所で、
自分と向き合うこと。
そこに、人は集まらない。
だからこそ、
そこに立った者だけが、
本当に変わっていく。
集まらない場所にこそ、
真実はある。