三重県伊勢市霊感霊視『心の架け橋』

伊勢の地から届ける、霊感霊視と魂の声の記録

優・今の心境

優・今の心境

――見諦めなかった人生の、その始まりの痛みから

人生とは、
学びが終わったと思った瞬間に、
もう一度、生まれ変わるような出来事を
何度でも与えられるものだ。

私は、それを実感して生きてきた。

私は、捨て子から始まった。

この言葉は、
今でも胸の奥に、冷たいまま残っている。

誰かに選ばれて生まれたわけではない。
望まれて迎えられた記憶もない。

ただ、
「そこにいた」
それだけの存在だった。

極限の貧乏生活。

幼い頃の私は、
足りないことが当たり前で、
欲しいと思う前に、
「我慢する」という感覚を覚えていた。

子どもなのに、
子どもでいる時間はなかった。

物心がつくよりも先に、
私は母の内職を手伝っていた。

細かな作業を黙々とこなし、
終われば、母の肩を叩く。

「ありがとう」と言われた記憶は、
正直、あまり残っていない。

それが役目だった。
それだけだった。

幼い私は、
褒められたいとも、
抱きしめてほしいとも、
口に出せなかった。

出してはいけない空気を、
身体が先に覚えていた。

夜、布団に入ると、
なぜか胸が苦しくなった。

理由は分からない。
ただ、
とても寂しかった。

次に浮かぶのは、父の姿だ。

縁側に座り、
少し前屈みになった背中。

弱った声で言った。

「父ちゃん、具合が悪いから
母ちゃん探してきてくれ」

その言葉が、
父の最後の言葉になった。

私は母を探しに行った。
戻った時、
父ちゃんは、もう動かなかった。

天国へ行ってしまった。

あまりにも静かで、
あまりにも突然で、

泣き方も、
悲しみ方も、
分からなかった。

ただ、
「もう頼られることはない」
その事実だけが、
幼い心に、重く残った。

その後の人生は、
よく言われる「波乱万丈」では、
とても足りない。

守られることなく、
甘える場所もなく、
ただ耐えることを覚えていった。

大きな病気。
手術の連続。

身体が限界を迎えても、
本当の意味で
寄り添ってくれる人はいなかった。

言葉だけの心配。
形だけの優しさ。

一緒に苦しんでくれる人は、
いなかった。

正直に言う。

悔しかった。
惨めだった。

世の中は金なのかと、
何度も思った。

繰り返し思い出すたび、
私は、自分の人生そのものに
疲れ果てている自分を見る。

それでも、
私は生きている。

人生とは、
学びが終わったと思った時に、
また同じような痛みを通して、
「本当に終わったのか」と
問われ続けるものだ。

何度でも、
生まれ変わらされる。

逃げたくなる。
もう無理だと思う。

それでも、
見諦めなかった。

人生、
何があっても、
見諦めるな。

この言葉を、
今、困っている方に伝えたくて、
今の優は、ここにいる。

今が一番、
自分らしく生きようとしている。

過去は消えない。
傷も消えない。

それでも、
静かに、
「幸せ」と
思える。

どんなに体が不自由でも、
思うように動かなくても!


そして今、
私は、はっきりと言える。

今のこの感覚は、
慣れた幸せでも、
与えられた幸せでもない。

これは、
私が人生で、
初めて掴んだ幸せだ。

これまでの人生で、
幸せだと思ったことは、正直、なかった。

楽しい瞬間はあった。
救われた気がした時もあった。

けれどそれは、
すり抜けていくもので、
掴めるものではなかった。

今の幸せは違う。

逃げない。
誤魔化せない。
静かに、ここに在り続けている。

そして、
生きてきて、ようやく分かったことがある。

神様は、
何も言わず、
何も与えず、
ただ、ずっと見ていてくださる。

助けてはくれなかった。
救い上げてもくれなかった。

けれど、
私がどう生き、
何を選び、
何を見諦めなかったのかを、
すべて、見ていてくださったのだと思う。

だからこそ、
人生の終盤で、
人は試される。

大切な人を、
間違えないかどうか。

寂しさで選ぶのか。
不安で縋るのか。
それとも、
自分を大切にした上で、
本当に大切にできる人を選ぶのか。

私は、
もう間違えない。

自分を粗末に扱う人も、
自分を消してしまう関係も、
幸せではないと知ったから。

自分で自分の幸せを守るとは、
自分を一番後回しにしないこと。

まずは、
自分の幸せが、ここにあること。

それがあって初めて、
大切な人を守れる。

守れる力があるからこそ、
幸せは、また自分に巡ってくる。

これは、
偶然与えられた幸せではない。

耐え抜いた先で、
選び直し続けた先で、
ようやく掴んだ、
人生で初めての幸せだ。

私は、
この幸せを、手放さない。

神様が、
ずっと見ていてくださったこの人生を、
最後まで、自分の足で生き切るために。

1人切なく流す涙の記憶と決意!
それが、
今の優です。