この地に来て、気がつけばもう五度目の桜。
今年もまた、満開の桜に出会うことができました。
久しぶりに遠出をして、
山道を越え、渓谷を抜け、
ふとした道の上にはサルの姿。
自然の中に身を置きながら、
この土地の空気、人の流れ、県民性までも
しっかりと感じる時間でした。
そして――
今日、私は思いました。
「もう十分だ」と。
桜は、余生のすべての分まで見た。
そう言えるほど、心に満ちました。
だからもう、
来年も見たい、もっと見たい、
そんな望みはありません。
悔いなしです。
大きな夢も、目標も、
今の私には必要ない。
よく言われる「冥土の土産」――
まさに、それを受け取ったような一日でした。
(笑)
けれどね、
これは終わりの話ではない。
満たされた人間は、静かになります。
求めているうちは、騒がしい。
でも、満ちた瞬間、人は何も言わなくなる。
私は、そこに少し触れただけ。
だからこそ伝えます。
皆さんは――
どうか、悔いなき人生を。
まだ望めるうちは、望めばいい。
まだ動けるうちは、動けばいい。
「もういい」と思える日が来るまで、
しっかりと、自分の人生を生きてください。
