あなたの我儘が家族の心を切り裂く ― 親と子と孫の間で起きている現実
昔から嫁と姑の問題はありました。
一昔前であれば、
姑が強く、
嫁が我慢する。
そんな時代だったと思います。
だからこそ、
「嫁姑問題」
と言えば、
多くの方が姑側に問題があるような印象を持つかもしれません。
ですが、
最近ご相談を受けている中で、
私は少し違う流れを感じています。
もちろん全てではありません。
良い関係のご家庭も沢山あります。
ですが、
昔とは反対の形で問題が起きているケースが増えているのです。
それは、
嫁側が主導権を握り過ぎてしまうケースです。
結婚をすると、
夫婦は新しい家庭を作ります。
ですが、
いつまでも実家中心。
いつまでも親中心。
自分の親には優しい。
自分の親の意見は聞く。
自分の親には頻繁に会う。
ところが、
夫の親になると態度が変わる。
会いたくない。
関わりたくない。
面倒。
そんな空気が少しずつ生まれていく。
夫は最初、
我慢します。
夫婦喧嘩になるのが嫌だから。
家庭の空気が悪くなるのが嫌だから。
だから、
「好きにしたらいいよ」
と言います。
ですが、
その言葉は賛成ではありません。
我慢です。
寄り添いです。
家庭を守るための我慢です。
しかし、
人の心には限界があります。
夫はある日気付きます。
「自分の親と嫁の親の扱いが違い過ぎる」
「なぜ自分ばかり我慢するのだろう」
「なぜ自分の気持ちは後回しなのだろう」
そう思い始めた時、
夫婦の心には距離が生まれます。
そして、
最も巻き込まれるのが子供です。
孫です。
大人同士の感情。
親同士の意地。
実家への依存。
夫婦間の不満。
その全てを、
何も分からない子供達が受け止める事になります。
私は思うのです。
結婚とは、
どちらか一方の実家のためにするものではありません。
夫を支配するためでもありません。
妻を支配するためでもありません。
夫婦とは、
お互いの家族を尊重しながら、
新しい家族を作っていくものです。
もちろん、
夫側に問題がある場合もあります。
姑側に問題がある場合もあります。
だから全てを嫁の責任にするつもりはありません。
ですが、
もし今、
この記事を読んでいて、
少しでも胸が痛むのであれば、
一度だけ考えてみてください。
自分の親と、
相手の親を、
同じように大切に出来ているだろうか。
自分の我儘を、
「母親だから」
「妻だから」
という言葉で正当化していないだろうか。
夫を、
自分の思い通りに動いて当然と思っていないだろうか。
人の心が離れる時は、
大きな事件からではありません。
小さな積み重ねです。
我慢。
不満。
寂しさ。
理解されない苦しみ。
それが何年も積み重なり、
ある日突然、
離婚という形で表面化するのです。
その時になって、
「そんなつもりじゃなかった」
では遅いのです。
失った信頼は、
簡単には戻りません。
そして何より、
傷付くのは子供達です。
親でもない。
祖父母でもない。
子供達です。
どうか忘れないでください。
夫とは、
妻の自由に出来る道具ではありません。
妻もまた、
夫の所有物ではありません。
お互いが大切な人生のパートナーです。
寄り添う事。
理解しようとする事。
感謝する事。
それを忘れた時、
家族は坂道を転がり始めます。
もし心当たりがあるのなら、
今ならまだ間に合います。
家族が壊れてから気付くのではなく、
家族が笑っている今の内に、
自分自身を見つめ直してみてください。
離婚は一瞬です。
ですが、
その傷は、
親にも、
子にも、
孫にも、
長く残り続けるのです。