「三つ子の魂百まで」
幼い頃に刻まれたものは、
大人になっても消えない。
軽く聞こえるこの言葉。
でも現実は――
そんなに甘くありません。
それは単なる“性格”ではない。
・愛し方
・怒り方
・人との距離
・自分の扱い方
すべてが、
幼い頃に受け取ったものの延長でできている。
そしてそこには、もう一つの現実があります。
それが――
引継ぎ。
親から子へ。
言葉にしなくても、
教えなくても、
確実に流れていくもの。
態度。
空気。
感情の出し方。
愛情の形。
気づけば、
同じように傷つき、
同じように苦しみ、
同じような関係を繰り返す。
「自分は違う」と思っていても、
気づけば同じことをしている。
これが、
三つ子の魂と引継ぎの怖さです。
では――
ここで問います。
本物の母親とは何か。
小さな命が宿ったその瞬間から、
自分のことより先に
我が子を守る覚悟を持つ。
どんなに辛くても、
どんなに苦しくても、
子どもにそれを背負わせない。
幼い頃は全力で守り、
成長すれば手を離し、
見守るという愛へと変えていく。
自分の感情で支配しない。
自分の都合で振り回さない。
見返りを求めない。
そして――
自分がこの世を去ったあとも、
なお想い続ける。
これが、本物の母親です。
では逆に、
自分中心で育てる母親はどうか。
・自分の感情で怒る
・自分の都合で支配する
・子どもより自分を優先する
・愛情の名で縛る
それは――
母親ではありません。
ただの、
母親ごっこです。
子どもは、
言葉にできなくても感じ取っています。
そしてそのまま、
引き継いでいく。
だからこそ、恐ろしいのです。
ここで、もう一度問います。
あなたの母親は、どうでしたか?
そして――
その影響は、
今のあなたに出ていませんか?
私のことを聞かれれば――
とても、とても語れません。
軽く話せるようなものではない。
でも、
ここまで読んだ方なら分かるはずです。
どれだけ深く、
どれだけ残り続けるのか。
察してください。
三つ子の魂は消えません。
引継ぎも、止めなければ続きます。
だから必要なのです。
気づくこと。
受け止めること。
そして――
自分の代で終わらせる覚悟。
本物の母親とは、
完璧な人ではありません。
引継ぎを“そのまま渡さない人”です。
ここから先は、誰もやってくれません。
選ぶのは――
あなたです。
最後に
あなたが、ふと自分の母親を思い出したとき――
正直に、素直に、
その人のことを言葉にできますか?
そして今。
あなたの中に残っている“母親像”は、
どちらでしたか。
本物でしたか。
それとも――
母親ごっこでしたか。
もし、
本物の母親に育てられ、
今も見守られているのなら――
それは、とても幸せなことです。
どうかその愛情を、
あなたの子どもへも
そのまま注いであげてください。
そして、もう一つ。
父親という存在もまた、
愛情の中で家族を守る役割を持っています。
時には、自分を後回しにすること。
表に出さない想い。
黙って支える強さ。
それもまた、
大切な愛の形です。
忘れないでください。
どんな形であれ、
あなたの代で、
どんな愛を渡していくのか。
それはもう――
あなたが選べるのです。



