ふと思い出す。
昔々のこと。
私は神社が大好きで、
通り道にあれば立ち寄る。
少しでも時間があれば、
自然と足が向いていました。
その神社の参道には、
両側にずらっと並ぶお土産屋さん。
その中に一軒、
なぜか決まって立ち寄るお店がありました。
みたらし団子を頼むと、
お茶を入れてくれる。
そして、
そこのおばちゃんと世間話。
まるで友達のように、
何気ない会話をして、
笑って、また来るねって帰る。
あの頃は、
勤め人として営業をしていた時代。
途中で少し時間を作って――
いや、はっきり言えば
サボりですね(笑)
でも、その時間が
妙に心地よくて。
不思議なことに、
同じようなお店がたくさん並んでいるのに、
私は一切浮気をしない。
必ず、同じ店。
同じおばちゃん。
同じ団子。
理由なんて、特にない。
ただ、そこが良かった。
それだけです。
団子を食べて、
少し話をして、
それからお参りに行く。
今思えば、
あの流れが一つの“形”だったのかもしれませんね。
ちなみにその神社。
実は――
皆さんも知っている、かなり大きな有名な神社です(笑)
でも、あの時間は
観光でも参拝でもなくて、
ただの“自分の時間”でした。
若い頃の、
ほんの一瞬の思い出。
でも、なぜかこうして
ふっと蘇る。
ああいう時間が、
今の自分を作っているのかもしれませんね。